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見えない不安と見える不安

 新年あけましておめでとうございます。昨年は1年中新型コロナ感染症という見えない不安に振り回された1年でしたね。見えないから状況がわからず不安になるのは当然の事と思います。ただ医療技術の進歩で抗原検査やPCR検査など感染しているかどうかの判断(見える化)が可能になったり、レントゲン検査、CT検査、MRI検査などで体の中を診る事が可能になったり、以前見えない病気の不安が見えるようになってきました。一方、私がいつも診察している皮膚病(蕁麻疹、皮膚炎、皮膚腫瘍など)は皮膚表面にあり常に見えています。ただ、見えているがために患者さんにとって不安の元となっているのも現実です。『長年続いているひどい皮膚炎ですが治りますか?』『こんなにひどい症状は自分だけでしょうか?』『最近気づいたこの腫瘍は悪性ではないですか?』という不安を診察中に尋ねられます。見えるからこその不安を説明し安心に変えられるのも皮膚科医の仕事です。本年も皆さんの不安解消に努めていきたいと考えています。



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